2013-12-03

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主張もあるし、自分の中に答えだってあるけれど、僕はもうどれだけ長いことそれをうまく口にすることができずに生きてきたのだろうか。単なる口下手といえばそれまでだけれど、自分とはどういう人間かということを人に伝えるツールが機能しないままにこんなところまで来てしまった。もう取り返しがつかないのではないのかと悲しくなっていた。
こればっかりはうまくいえないけれど、僕が初めて言葉は素晴らしいものだと自覚できたのは、10年くらい前か、鷺沢萠の少年たちの終わらない夜という本を読んだときで、僕はそのあたりからやっと、並以下ではあっても口を開くことができるようになったし、文章を書くことができるようになった。
色々なことを軽く見ていた。あたりまえのことがあたりまえのまま過ぎ去っていくという錯覚から目覚めたのは、鷺沢萠が自殺した2004年のことで、戻ってこないものが沢山あるということも、諦めなければならないことばかりなのだということも思い知らされた。
僕は諦め方をよく知っている。
同じクラスに友達ができないなあ、好きなあの娘が僕に振り向いてくれないなあ、本当はこうありたいのにその理想に近づけないなあというとき、適当に心を閉ざせばそれなりに楽になるし、そんな自分をどんどん肯定して、ストイックな自分を演じながら自分を甘やかして生きてきたわけなのだ、ほんとしょぼい。

自分の主張がなんなのか、答えは、僕は何がしたくてどうありたいの?もうさっぱりとわからなくなってしまった。
ある知らせを聞いて僕がずっと考えていたことは?
嘘をついたけど、僕はそれを責めることができない。

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